TPO
こんにちは、藤デザイン安藤です。
先日、用事で神奈川県に行っていました。
横浜から姫路駅行きの帰りの夜行バス乗り場で、受付を待っていました。
周りには、横浜から日本各地に走る夜行バスに乗るたくさんの人たち(40人くらい)が受付を待っていました。
「神戸三宮、明石、加古川、姫路行き201号のお客様、受付を始めます。」
と、係の人が拡声器で、集合場所全体に呼びかかけました。
「受付を済ませた方は、2列に並んでお待ちください。」
僕は、受付からかなり近い場所にいたので、一番前左に並びました。
後ろを見ると、ゾロゾロと僕の後を続くように受付を済ませ、みんなで綺麗な2列を作っていました。
「今回はこの人たちと帰るのかぁ。」
と思いながら、僕の横列の一番前右の方を見ました。
60歳くらいのスポーティな紳士でした。
ジャージにキャップメガネに黒のリュックといったいでたちで、爽やかな方でした。
「夜行バスだから寝やすいようにジャージかぁ。」
と思い、その方の黒のリュックを見ると
SWISSWIN
というブランドのものでした。
!
何を隠そう、僕のリュックもSWISSWINです。
リュックを探してる時期に、ネットで色々調べた結果「コスパ最強のリュック」という評判の高いSWISSWINのリュックを買いました。
この何年間か使っていますが、本当にいいリュックだと思います。
まず、真っ黒なので、ビジネスライクな使用もできます。
何と言っても様々な場所に様々な形状のポケットがあるので、アクセスが抜群にいいです。
一番広い部屋にはクッション素材付きのPC用ポケットが内蔵しています。安心してPCを入れられます。
濡れたものでも入れられるナイロン素材の部屋もあるので、カッパや折りたたみ傘を入れられます。
使ってみるとわかりますが、ユーザーのことをかなり考えて細部までこだわって作られたリュックだなぁという印象が強いです。
ストレスなく使えます。
でも、超マイナーです笑
今まで僕以外のユーザーに会ったことないです。
しかも、その方はリュックの金具が錆びるまで使っておられました。
もうね、
横からハグしてやろうかという感じでしたね。
「そんな使ってるんですか!?わかりますよ!いいですよねこれ!このブランド。いつから使ってますか?どうやって知りましたか?これからも使いますか?他にも持ってるんですか?何個目のSWISSWINですか?どこへ帰るんですか?」
という眼差しで、その紳士を見つめていました。
夜行バスは不思議な空間です。
確保できない前提があるからこそ、
みんなプライベートを確保したがるものです。
なので、僕は話しかけたい気持ちをグッと堪えイヤフォンを耳に差し音楽を聞くことにしました。
誰もこの興奮を知らぬまま、バスはいつも通り30分の遅刻で無事姫路に到着しました。
おわり