必要な無駄


こんにちは。
藤デザインの安藤です。
安藤そのものです。


昔、無駄について書いてあった本を読んだことを思い出しました。

舞台俳優は、連日公演で同じ演技をしなければなりません。毎日同じことをしていると人間の脳は、無駄な部分をはしょり始めます。

アルバイトでも同じですが、慣れてくれば仕事を始めた時期に比べてものすごいスピードで業務をこなせるようになります。

しかし、舞台俳優はそういうわけにはいきません。公演一回一回に自然な演技を求められます。感情が起こるメカニズムをはしょってしまったら、不自然に写ってしまいます。そうなってしまうと、演技ひいてはストーリー自体が成立しなくなってしまいます。

そこで、脚本家の方が考えた解決法というのが、台本の中に意図的に無駄を組み込むというものです。ストーリー的に全く意味のない演出をはさんだり、不確定な部分をいれたり、、などちょっと忘れましたがこんな感じだったと思います。

そうすれば、演技が生き生きするらしく、結果的に公演のクオリティ自体もトータルで見れば高くなったそうです。



人間は発展を望みます。それは、「実行」「効率化」「新たな方法の発見」のサイクルで成り立っています。自分の直感が無駄を求めている場合、効率化の壁にぶち当たっている状態だと言えます。無駄を認めてあげることで「新たな方法の発見」つまりは新しい段階、フェーズに移行できるというわけです。

要するに、
無駄を求めることが「人間らしさ」です。機械は無駄を求めません。無駄を認めてあげましょう。あなたは今新しい何かを学びたがっています。
ということです。

無駄の意味を調べたら、「役に立たないこと」でした。
こんな真夜中に割と時間をかけて書いたこのブログがそうならないよう願うばかりです。


終わり